昨年同様、この1年間に買ったCDを振り返ってみようと思う。今回も便宜上「CD」と銘打ったが、CCCDも一部含む。順序は購入日順。タイトルの先頭のAはアルバム、Sはシングルを表す。昨年は満足度を「★」の数で三段階評価したが、「★★」が多くなってしまったので、今年は0.5点を表す「☆」を導入してみた。満点は「★★★」、最低は「☆」、「-」は評価不能。
トロい。メッセージも曖昧。印象に残るメロディもない。そんなわけであまり好きな曲ではない。まあでも無難にまとまってはいるのかなと思う。(★☆)
全編通して勢いがあって良い。やっぱり松浦亜弥はこうでないと。(★★☆)
今年のアルバムの中では一、二を争う出来。昨年のシングル曲4枚が傑作揃いなのに加えて、新曲に珠玉のバラード「涙の星」と激しくノリのいい「ペイントイットゴールド」、リサイクル曲「くちづけのその後」と、幅広く対応できる歌唱力を見せた一枚。(★★★)
これまた一、二を争うアルバム。12曲中リサイクル曲4曲に再収録曲4曲ということで、半ば「安倍なつみベスト」という趣。ユニット等で歌った曲のリサイクルは、ソロで歌うことでスッキリと曲の良さを引き出せていると感じた。良い意味で田舎っぽい一枚。(★★★)
遊び心は感じられるんだけど、どうもその遊びに乗れないというか、どう楽しんでいいのかわからなかった。映画絡みの曲のシングルを買っていない人ならお買い得かもしれないが…。(★)
おとめ組の良さは情熱、熱さ。この曲もその熱さに溢れていてとても気持ちがいい。おとめ組の活動がこれっきりになるのなら、カップリングにもオリジナル曲を入れて欲しかった。(★★★)
対するさくら組は、まったり美しくと言ったところか。ユニゾンをもっと綺麗にまとめるかソロを多用するかしてスッキリさせてくれないと、すごくもっさりした感じがして個人的にだめ。(★)
デビュー曲。良くできた曲なんだけど、無理に大人っぽくしようとしてるのがあまり気持ちよくなかった。(★★)
谷村新司の手による曲。松浦亜弥はアップテンポな曲でないと似合わないと思うが、こういう爽やか路線も悪くはないと思う。(★★)
同名ミュージカルの主題歌。後藤真希のバラードはいいね。カップリングもミュージカルの曲が2曲入っていて、「DANCE DANCE DANCE」もミュージカルから切り離して聴いてもいい感じ。(★★☆)
とりあえず買ったけど、新録の「YAH!愛したい!」(ティンティンTOWN!の挿入歌)だけが目当て。この曲だけMDに落として聴いていた。全部シングルで持っているせいもあってか、あまり通して聴こうという気にならなかった。(★)
伊秩弘将作詞作曲。ロックンロールですな。樋井明日香の持つ「格好良さ」が良く出た曲。(★★☆)
すみません、勢いで買ったけどまだ1回しか聴いてません…。(-)
こちらも1回しか…。(-)
晩節を汚しつつあったミニモニ。だったが、このラストシングルで綺麗に終わることができた。ちっちゃくても元気に前向きに、という原点に帰った会心の一作。ドラマ「ミニモニ。でブレーメンの音楽隊」の主題歌で、番組の最後にこの曲が流れると何故か意味もなく泣けたものだ。(★★★)
サビのメロディが気持ちいい。リッピングに苦労したので商品としての満足度は低いが。(★★)
前作とは一変、明るい曲。詞も子供の日常に転がっているような恋愛や友情という感じで、素直に楽しめる。ただ、よく聴くとコーラスやユニゾンで個々の歌唱力が見えないようにしているのがわかる。(★★☆)
なんとなくメロディが不自然な気がした。そうやって印象づけるテクニックなのかもしれないけど、石川梨華のソロパートでそれをやられるとなあ。(★☆)
レトロな感じを残した編曲がちょっと耳に合わなかった。カップリング曲(これもカバー)が良くて、二人の可能性を感じさせてくれたということで、評価は少し高めにしておく。(★★)
割と3人の個性を出しつつ綺麗にまとめた一作。まだ買ってないシリーズ他作も欲しくなる。(★★)
期待したほど歌が上手くないのは残念だったが、曲は懐かしい感じでとてもいい。下手でも歌えるノリだけの明るい曲でデビューしても良かったのに、敢えてこの路線で来た勇気を称えたい。次作も期待しているのだが…。それと、カップリング曲の録音レベルが低いのか、ボリュームを上げないとよく聞こえなかった。(★★☆)。
意味不明の沖縄風味ソング。なのに、かなりはまってしまった。本土人から見た理想化された沖縄のイメージ、というのが好きなんだろうか。合いの手を覚えて聴きながら心の中で掛け声入れたりしてしまった。(★★★)
過去の女性デュオの名曲を集めたカバーアルバム。選曲の鋭さにつんくの拘りを感じるとともに、それらの曲を見事に現代に蘇らせたWのポテンシャルを見せつけられた思い。(★★★)
バラード中心で行くのかと思ったら思い切りロック調。格好いい曲ではあるんだけど、ちょっとずれてる感じがした。(★★)
はたけ作曲。いいんだけど、どこで盛り上がっていいのかわからない。(★★)
良くも悪くも、こんなもんでしょ、という感じ。(★☆)
うーん、やっつけ仕事ですか?(★)
無駄に長い内輪受けソング。亀井のキャラがどうとか、マジヲタ以外にはどうでもいいんで。カップリング曲もひどい、救いようのない最低の一枚。(☆)
シャンソン風?とでも言うのか。面白い曲だ。もうほとんど「藤本美貴と仲間たち」みたいな感じ。(★★)
おいおい、もう23歳ですよ、と。まあノリのいい曲ではあるんだけどねえ。台詞調で歌うところが耐え難い。メロディ自体は悪くないんだからもっと素直に聴かせてくれれば良かったのに。(★☆)
Wのオリジナル曲第1弾。変な曲だと思ったけど、繰り返し聴くうちに、緻密に計算された曲なんじゃないかと思うようになった。(★★☆)
このあたりから、コーラスを少し控えめにして一人一人の歌声が聴きやすいようになった。詞のテーマは「出会い」か。幸せな出会いを迎えた楽しい感じがすごく良く出ている。(★★★)
美少女クラブ31の、森田彩華を中心とした部分集合。アジアンテイスト、というのとも少し違う気もするけど、エキゾチックでゆったりした曲調は個性的でいいかも。(★★)
aikoにしては最高級に元気な曲ではないだろうか。陰があった方がaikoらしいのかもしれないけど、こういう曲もそれはそれで好き。(★★☆)
台詞や歌詞が悩ましいのですが。ヤドカリ(の飼育セット?)のキャンペーンソングということで、タイトル曲はそんな感じなんだけど、カップリング曲は普通にアイドルが歌いそうな曲で、鈴木かすみの歌を普通に楽しめる。(★★)
美勇伝デビュー曲。3人の声のバランスも良くて期待できるんじゃないかと。(★★)
ビジュアル的に安倍なつみがキツかった。まあCDの評価なのでそこはさておくとして。グループ向きでない松浦亜弥もそこそこ持ち味を出せていたと思う。しかし久々の安倍なつみ×後藤真希共演でもモーニング娘。全盛期のパワーを全然感じなかったのはどういうことか。(★☆)
最初はピンと来なかったこの曲も、繰り返し聴くと「あぁ いいな!」同様、精巧にできた曲だと気付いた。振り付けも面白いんで、もっと見る機会があれば良かったのだけど。Wはオリジナルアルバムが出るのが楽しみ。(★★☆)
松浦亜弥にバラードは無理、とまでは言わないけど、この曲にあの歌い方は合わない。バラードもこなせる本格的な歌手になろうと思うなら、別のボイストレーナーに習って発声法を変えたらどうだろう。カップリングがライブで盛り上がりそうな超良曲だったので、評価は上げておく。(★☆)
紺野メインという冒険に出たわけだが、案外よくまとまっている。むしろ、恋愛を嬉し恥ずかしと捉えた詞の世界に紺野は合っている。評価は☆を付けるかどうかで迷ったが、カップリング曲がひどすぎるので辛めに。(★★)
他の歌って踊る地方発アイドルに比べるとなんとトロい曲と思われそうだが、踊る曲とあまり踊らないで歌うだけの曲があって、これは後者の方で、一応坂田知美ソロは純情アイドル路線なので…って何を言い訳してるんだか。ここまでベタなアイドルソングは貴重ですよ。(★★☆)
たいせー作曲。どうもたいせーにはいい印象がないのだけど、この曲は結構良くできている。(★★)
「あなたなしでは生きてゆけない」以来の大人路線か。「あなた〜」が思い詰めた感じだったのに対してこちらはもう少しドライな感じで聴きやすい。(★★)
なんで保田とか稲葉とかそんなのばかり前に出てくるんだよ。これまで年末にモーニング娘。がみんなで盛り上がる曲をリリースして音楽祭シーズンに備えたのを、今年はハロプロ全員でやろうという意図なのだろう。しかし悪い意味でハロプロ臭い。玉石混淆臭というか抱き合わせ臭というか。今ひとつ歌詞の世界にも入っていけないし。(★☆)
ハロプロの映画絡みの曲には良曲が多いの法則。今年もなかなかの出来。カップリングのエコハムずの曲は3拍子で、しょうもない歌詞も気にならない。(★★)
アイドルポップスの教科書があったらそれに載せたい3曲。葱だけに少々泥臭いところはあるが、たまにはこういうのもいいだろう。(★★)
正直全然期待してなかったんだけどね。聴くに堪えないレベルまで覚悟していたのに比べれば、適度な遊び心が入っていて楽しめると言えば楽しめる。「女子かしまし物語」は入れないでもらった方が良かった。替え歌の「女子かしまし物語2」は、個々のメンバーの話ではなく今時の女の子一般のことを歌っていて、ソロパートも多くて聴きやすい。こっちだけで十分。(★☆)
全47枚。★★★7枚、★★☆9枚、★★16枚、★☆8枚、★4枚、☆1枚、-2枚。まあまあの買い物ができていたと思う。シングルではBerryz工房とWの良さが目立った。逆に松浦亜弥は低迷か。敢えてシングルベスト3を挙げると、3位「ピリリと行こう!」2位「友情 〜心のブスにはならねぇ〜」1位「ラッキーチャチャチャ!」だろうか。全部ハロプロだ。ただ、どれをとっても昨年の「スクランブル」「愛の園 〜Touch My Heart〜」に太刀打ちできるレベルではなかった。アルバムは「[2]ペイントイットゴールド」と「一人ぼっち」の一騎打ち。「デュオU&U」も良かったが、カバーアルバムということでやや印象薄であった。
追記として、今年1月1日発売で昨年末に購入した「×3」(松浦亜弥)は、平均点は低くないが突出して良い曲が見あたらず、今回の評価基準では(★☆)くらいに相当すると思う。この1枚を今年購入分にカウントすれば、今年の購入枚数は昨年と同じ48枚になった。
ハロプロに限らずいろいろ買ってみようと思いつつ、実際の購入リストを見るとほとんどハロプロであった。やはり今のCDにはお買い得感が乏しいので、冒険ができないというのもある。安価での音楽配信を見据えて、CDももう少しお買い得なパッケージになっていかないかと思うのだが、どうだろうか。あるいは、来年のこのページを「今年買ったCDを」ではなく「今年買った音楽を」にしなくてはいけないくらい急速に音楽配信が便利になれば、限られた音楽購入予算でももっといろいろなアーティストの曲を入手できるようになるのだが。つんくの神通力にも衰えが見える昨今、さて2005年の音楽シーンはどこへ向かうのか…。[2004.12.31]